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日本の文化を味わい、世界の心を豊かにする箸 No.45

「箸の唄」 づくり物語

毎年、8月4日(箸の日)には東京赤坂日枝神社で箸感謝祭がある。
その時、ペギー葉山さんが 「箸の唄ができたら私が歌います」 と'09年だけでなく、'07年にも話したと思う。 一流の人が作詞をし、一流の人が作曲をし、一流の人が歌えば面白いことになるかも知れぬ。箸の歌が流行るとか、学校の音楽の時間に歌うとか…しかし、私には作詞家や作曲家には会うだけでも大変だ。

実は3年前に、私は菅谷良夫さんと相談しながら手づくりの社歌をつくったことがある。
菅谷さんはコミーのコンセプト 「出会いの喜び、創る喜び、信頼の喜び」 の言葉を考えてくれた人で、特にハーモニカもすごい人だ。

昔、有名な白木秀雄というドラマーがいたが、戦後まもない昭和24年の高校時代、東日本学生ハーモニカコンクールで白木が一位、菅谷さんが二位、そして翌年は逆転したという。
歌詞のあと曲はどうするか? 戦時中の「回覧板」の歌の替え歌で良いという。さっそく、コミーの記念行事の時に歌うことにした。

さらにつくりたくなった理由は、箸サロン巣鴨に来た 「ムダどり学会会長の西成さんに負けるな!!」 という思いもあった。

菅谷良夫さん

菅谷良夫さん(西山裕さん撮影)

西成活裕さんは航空宇宙工学の非線形動力学が専門である。そして、その流れを考えているうちに 「人混み、車、アリ」 などの渋滞に興味を持ち、「渋滞学」 を立ち上げ、それを本にした。
また、渋滞はムダという考えから現場ムダどりの大先生、山田日登志さんに学び 「無駄学」 を考 え「ムダどり学会」 を立ち上げ、二代目会長となり、「無駄学」という本も書いた。
さらに 「歌までつくった」 とどこかの記事で読んだ。

西成さんには何度かお会いしたが、歌の話は出なかった。おそらく私に話しても時間の無駄と考えたのかも知れぬ。
(今、改めてこの本の帯を見ると、歌は西成さんではあるが、作詞作曲が小椋佳になっていた。すごい!! CDで1,500円とあった)

イメージ

「ムダどり学会」 が歌をつくるぐらいなら、「国際箸学会」 にも歌が必要である。
とりあえず3番までの案をつくってみた。
西山裕さんに相談すると、いろいろ直しながら、1番は生活、2番は箸の持ち方、3番は機能(道具)という。 なるほど!

1  昨日も今日もまた明日も
     二本の指先動かして
     いただきますで始まって
     ごちそうさまで終わります

箸サロンで3番まで歌ってみた。1番がおかしいという。
「1番全体がエッチなことを想像する」 とママが言うのだ。とんでもない誤解をする人もいたのだ。
そう言われてみると、少し古い人なら新婚生活を思い出す人がいるかも知れぬ。
「指先」 でなく、「箸先」 と直せば良いと言われた。しかし箸先は1本だけしか動かさない。寝ないで考えた結果、箸の持ち方は2番だけにしよう。
「二本の指先動かして」 を 「ご飯とみそ汁感謝して」 に変えてみた。
日本は 「箸と米の文化の国」 である。そして次世代の子供達にはこれに加えて、「感謝」 ということを教えるべきであると思った。

歌詞は、少しずつ直していった。替え歌は、当初は 「隣組」 と 「一寸法師」 だけだったが、「ともだち讃歌」(リパブリック讃歌)、「鉄道唱歌」、「一月一日」(年のはじめのためしとて〜)などでも歌えるといったアイデアが出てきた。
実はもっとたくさんあったのだが上記は版権のないものである。 特に 「リパブリック讃歌」 は南北戦争の唄としてアメリカ人なら知っているそうだ。
また、伴奏があればもっと歌いやすい。'09年10月25日(日)に西山さんの事務所(スタジオ)で菅谷さんのハーモニカを録音(レコーディング)してもらうことにした。
私ははじめて録音の現場を見た。何度も聴いているうちに、同じ人が演奏しているのにこんなにも違いがあることがわかった。その中で一番いい演奏を決めた。人間というのはバラツキが多いものである。生演奏の魅力は観客と一体化した時に最高の喜びが生まれることかも知れぬ。

ところで、国際箸学会である。「箸の唄」 を英訳して歌えないだろうか。
いたいた。高校の同級生だった瀬志本くんである。
彼は英語ができ、楽器会社にいたことは皆知っていた。しかし、実は我々が口ずさんでいた多くの歌を英訳し、「日本の四季」 の本とCDを出していたのである。3年ほど前に彼を浜松に訪ねて箸の話をして来た時に、私はこのCDをもらっていた。
彼に頼んだら、すぐに引き受けてくれた。そして歌詞が変わるたびに直してくれた。また、「曲の版権が切れているものは電話で聞けばすぐにわかるから…」 のアドバイスですぐに調べることができた。彼のおかげで英訳もできた。
これをいろいろな人に見せると、いろいろな人が鼻歌でも歌って 「面白い!!」 と言ってくれた。そして直してもくれた。
また、川口市立戸塚南小学校の箸の出前授業では有志がすぐ前に出て歌ってくれた。
これらは 「出合の喜び」 「創造の喜び」 そしてとりあえずの 「達成の喜び」 である。

以上の 「出合」 というものを考えてみれば、箸の縁で会った人は、ペギー葉山さん、西成さん、戸塚南小学校の皆さん、そして縁を深めた人は西山さん、菅谷さん、瀬志本さん、そして箸サロンの人たちであった。
国際箸学会の目的は 「箸を通じて、世界中の人と共に喜ぶ」 である。
夢は日本発の箸の唄を世界中の人が歌ってくれること。この歌づくりをヒントにいろいろな人が箸の歌をつくり世界中の人が歌って楽しむ方法はないだろうか。

昔、坂本九の 「スキヤキ」 ソング(「上を向いて歩こう」)がアメリカで流行ったことがあった。
またスポーツの祭典、オリンピックの歌もいろいろあるから 「箸りんぴっくの歌」 や 「箸ピーの歌」 「箸ピー応援歌」 があってもよい。
箸ピーゲームをやる前に歌うと記録向上する歌はできないだろうか。箸ピー大会があった時には私ならまずビールを1本飲み、「箸ピーの歌」 を歌い、そして競技にのぞみたい。

平成23年12月(箸を通じた夢と喜びより) 小宮山記

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