国際箸学会は、「箸を学ぶ会」であり、「箸を楽しむ会」である

2006年11月23日
国際箸学会会長 小宮山 栄

  

 ここに国際箸学会設立を宣言します。設立趣旨は「箸文化を学び、新しい箸文化を創り、箸を通じて世界の人とともに喜ぶ」ということです。具体的に申しますと、会員相互の情報交流、箸文化の教育や啓蒙活動、箸に関する技術分析と商品開発とヒントづくり。その他箸に関することです。

 なぜ国際箸学会といういかめしい名前をつけたのか。そのうちいろんな人が集まるだろうと思って、風呂敷だけは面白いから広げてみようというのが動機です。ではなぜ国際とつけたのか。今、世界の30%の人が箸を使う民族と言われていますが、箸を使っていない外国人も箸を使い始めたそうです。
 海外の日本人も箸文化に誇りをもってメールをくれました。箸を通じて、全世界の共通の話題づくりが出来ると思います。


 私は昔、下駄のすばらしさに大変興味を持ち、コンクリート用の下駄の開発をしてみようと思いましたが、下駄になると変人扱いされるのが関の山で、共通の話題にはならない。共通の話題というのは非常に重要だということをだんだん年とってから気が付きました。

 なぜ学会と名付けたか。妻に電話で、“今日は学会があるから遅くなる”と偉そうに言えることが一つ。そして学会とは学者の会ではなくて学ぶ会であるという意味だと思っていたところ、あるメンバーが楽しむ会でもあると提案してくれたので、こちらも面白そうだと考えています。

 続きまして、本日の設立までの経緯を説明します。私はものづくり屋として箸に大変興味をもってきました。4年ほど前から箸に興味のある人を集めて、月1回、箸を語る会を始めました。いろんな角度から箸を語ることが非常に面白くて、語らいは毎回、深夜まで続きました。

 会の名称も“箸道”“箸考クラブ”“箸考会”などと考えた末、国際箸学会が良かろうということで、設立準備委員会をつくりました。現在までに小学校を中心に、箸の歴史や正しい箸使い、箸作りなど、各地で出前授業をしてきました。箸は出会いの喜びを与え、次の世代への橋渡しが できると思います。我々が先日、箸の出前授業をしたとき、子供たちは非常に喜んでくれました。

 先日はいろんな豆を買ってきて、こんな組み立て授業だったら面白いだろうな、といろいろ皆で考えて実行してみたら、非常に面白く、我々も満足して学んだ。それらを見てくれる父母や校長先生がまた喜んでくれる。

 

 このように箸を通じて、“出会いの喜び、創造の喜び、達成の喜び”を味わうことができました。これは日本文化があったからです。箸は“過去・現在・未来への橋渡し”と考えたら、非常に楽しいと思うようになりました。

 ひとつ、良い会員を増やすお願いです。国際箸学会は、株式会社と違って非営利組織です。ボーイスカウトのようなものは、非営利組織としてうまくいっていると思います。会員が少しでも増えると、お金のことは心配せずに次の世代に良いものを残せると思います。ぜひ会員拡大もよろしくお願いします。ありがとうございました。

国際箸学会設立趣旨概要チャート図