top of page

箸と慣性①

更新日:2020年10月2日

箸とイナーシャは関係あるか

4月の箸サロン巣鴨※に田中正知さん夫婦も出席。田中さんは糸のついた変な棒を持っているので「それなに?」と聞くと「箸のカンセイを測る」という。なんのことか意味が分からない。「慣性。イナーシャだよ」


そういえば大昔、大学で物理かなんかの時にそんな授業があった。なつかしい言葉だ。

田中さんは説明を続ける。「例えばゴルフのシャフト部分は出来るだけ軽くし先だけを重くする。2人乗りヨット競技は真ん中で2人がくっついていれば曲がり易いし,波に乗り易い。動いているものが思った方向にすぐに曲がれるか否かは慣性、つまりイナーシャの問題だ」。なるほど。


そういえば、岩倉信弥さんの「カーデザインと箸」の時の講演で、昔ホンダ1300の失敗例として「まっすぐ走るなら時速160kmの日本一。しかし、曲がろうと思ったら大変」という車の話をした。これは動いている車をどう方向転換するかというイナーシャの考え方がまずかったのではと思った。


しかし、それが何故箸と関係ある?と思っていたら更に「万年筆はキャップを後につけなければ書きにくいだろう?」と言われた。なるほど、これなら私にもよく分かる。私は40年近く万年筆を使い続けている。シャープペンやボールペンはどうも苦手だ。万年筆はイナーシャと関係がありそうだ。しかし、箸は?と思っていた。(②に続く)#箸雑記


関連記事

すべて表示

「手長箸」の開発物語⑩

新たな用途開発とネーミングに挑戦中! 実がなるまであと数年 これで新デザインが完成し、量産化もできるようになった。この手長箸が世界中に広まり、便利な道具として役立ててもらえたらと思う。 しかし、商品として実がなるまでには、まだ考えなければいけないことがある。 ネーミングは「手長箸」でいいか? 「ビックリ写真撮影箸」のほうが良くはないか? この箸を販売できないか? 「販売ルート」はどうすればいいだろ

bottom of page